MENU

社会人が働きながら通信制大学を卒業するのは難しい?

目次

社会人が働きながら通信制大学を卒業するのは難しい?

社会人が働きながら通信制大学で卒業に必要な単位を履修するのは難しいと言われています。学業を仕事と並行して進めるのは確かに大変だというイメージもある人も多いでしょう。ここでは具体的に社会人にとって働きながら勉強するのが困難になりがちなのかを解説します。

計画性が必要

社会人が働きながら通信制大学で学位を取るのが難しいのは、シビアな計画性が必要だからです。通信制大学で勉強する方法は勉強する時間をコントロールしやすいため、仕事との両立をしやすいと考えることもできます。しかし、期末試験やレポート提出などのスケジュールは決まっています。試験に合格したり、単位取得可能な質のレポートを書き上げたりするにはかなりの勉強が必要です。仕事が忙しかったとしても勉強する時間を確保し、計画的に進めていかないとなかなか卒業できません。

通学や実習に予定を合わせる必要がある

通信制大学では通学が必要になる場合があります。定期的にスクーリングを求められる通信制大学もありますが、メンタリングを受けるために通学しなければならない学校もあります。また、教育課程によっては実習が単位取得に必要です。実習は大学に行って他の学生たちと一緒におこなうことが多いので、大学側が決めた予定に合わせて参加しなければなりません。数日間や数週間にわたって連続で通学しなければならない場合もあるため、有給休暇を取得できるかどうかが切実な問題になります。

モチベーションの維持が難しい

通信制大学は一人だけで勉強を進めることになるのでモチベーションを維持するのが難しいのが問題点です。勉強に対して意欲があるから大丈夫だと思っていても、一人でテキストを読みこなし、講義を視聴して学ぶのは意外に大きなストレスになって断念してしまう場合があります。卒業までの期間も長いため、モチベーションが続かなくなるリスクは小さくありません。通学によって他の学生とのコミュニケーションが生まれるとモチベーションにつながりやすいですが、在宅学習になる通信制大学は刺激が少なくて意欲が低下しがちです。

社会人ならではの利点もある

社会人にとって通信制大学を卒業するのは容易ではありませんが、働いていない人たちに比べると利点もあります。まず、通信制大学の学費についての心配がほとんどないことがメリットです。仕事をしていれば収入があるので、働いていない人たちと比較すると金銭面の不安が小さくて済みます。必要に応じて家庭教師を雇ったり、追加教材を購入したりしてスムーズに勉強を進めることも可能です。また、社会人になってから通信制大学に通いたいと思った人は目的意識があるのではないでしょうか。通信制大学を卒業して手に入れたいスキルや知識があるからこそ、難しいと言われる道を選んだのでしょう。目的意識があればモチベーションを維持しやすくなります。実用性という視点で勉強する内容を考察できるので、役に立つ知識だという意識を持って学んでいけます。

通信制大学で学び、卒業しているのは社会人がほとんど

通信制大学で社会人が働きながら卒業するのが難しいとなると、学んでいる人はほとんど無職の人なのかと思った人もいるでしょう。しかし、実際には通信制大学の卒業生は社会人が大半を占めています。

通信制大学の学生は「働きながら勉強でいる人」「働きながら卒業した人」が共に7割以上

通信制大学の学生についての文部科学省の調査では、全国の通信大学に通っている学生のうちで7割以上が無職以外だったと報告しています。学校基本調査によると令和元年から無職以外の割合が70%台中盤を推移しています。つまり、4分の3に近い割合の通信制大学の学生が働きながら学んで卒業しているのが現状です。通信制大学は社会人にとって厳しいと考えられる理由はたくさんありますが、実際にはきちんと卒業できる環境が整えられていることがわかります。

働きながらでも学びやすい大学のサポート制度とは?

社会人が働きながら通信制大学を卒業できるのは、大学が学びやすいようにサポート制度を整えているからです。大学ごとにどのようなサポート体制を用意しているかは異なりますが、以下のような制度があると社会人にとって大きな助けになります。

スクーリングがインターネット上で受講可能

通信制大学ではスクーリングによる対面講義やインターネット講義などを受講しなければならないのが一般的です。卒業に必要な単位の取得にスクーリングが求められているので避けられないのが原則です。しかし、近年ではスクーリングが必要な科目のインターネット受講を認める傾向が生まれてきました。自宅からすべてのスクーリングを済ませられるので、働きながら学ぶ社会人にとっては負担が少なくて済みます。ただし、現状としてはあらゆる通信制大学でインターネット受講を取り入れているわけではありません。同じ大学でも学部学科によってスクーリングが必要になることもあるので注意しましょう。

試験がインターネット上で受験可能

試験についてもインターネットで受けられる仕組みが整えられてきています。会場でのペーパー試験をしている通信制大学もまだありますが、インターネット受験ができれば会場に行く必要がありません。また、さらにフレキシブルな通信制大学の場合には試験を受ける日時も学生が決めることができます。休日に試験を受けることも可能で、指定された期間内に受験して合格すれば良いという仕組みが一般的です。受験期間は学部学科ごとにまとめて設定されていることも、履修科目ごとに決められていることもあるので事前に確認しておきましょう。

通勤時間などスキマ時間で学習可能なシステムがある

通信制大学では学生の学びやすさを重視したシステムを取り入れていることがあります。典型的なのがいつでもどこでも学べるスマホ対応の講義資料の配信です。テキストだけでなく動画も配信して勉強できる場合があります。また、レポートの作成ツールがオンラインで利用できるケースもあり、システム上で提出をして採点結果を受け取ることができることもあります。通勤時間などに少しずつ勉強を進めたり、レポートを書き進めたりすることができるので便利です。

仕事と両立して学びたい社会人におすすめの通信制大学一覧

通信制大学で仕事と学業を両立させたい社会人におすすめの通信制大学をまとめました。他にも新たにサポート制度を取り入れて社会人にとって学びやすい環境を整えている通信制大学もありますが、まずは以下の中から候補を考えてみましょう。

サイバー大学

サイバー大学はソフトバンクグループが手掛ける完全オンライン完結の大学です。Cloud Campusというeラーニングシステムを導入して、パソコンでもスマホでも勉強できます。試験もすべてインターネット上でできるので社会人にとって時間を有効活用しながら効率的に学べるのが魅力です。

北海道情報大学通信教育課程

北海道情報大学はeラーニングによる授業をおこなっていて、スクーリングとして認められる制度を取り入れています。大学通信教育お試し制度を設けているのも特色で、体験学習をして本格的に学ぶかどうかを決めることが可能です。働きながら学べるかどうかが不安な社会人に適しています。

日本福祉大学通信教育部

日本福祉大学通信教育部ではオンデマンド・テキスト・スクーリングを組み合わせている通信制大学です。スクーリングは任意でオンデマンド学習で単位を取得することができます。オンデマンド学習ではスマホやタブレットで講義動画を視聴できるので、スキマ時間を有効活用して学びたい社会人に向いています。試験もオンラインで受けられるので、仕事をしている人にとって学びやすい環境が整っている通信制大学です。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次