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通信制大学で二重学籍は可能か

通信制大学であれ、通学制大学であれ、その大学に入学し籍をおくことを「在籍」しているといいます。この籍が、同時に2つ以上の大学にあることを一般に「二重学籍」と呼んでいます。

国の法律で二重学籍NGという法律があるわけではありませんが、基本的に日中に授業がある通学生の大学では、学則(会社でいう職務規定や社則)で二重学籍を禁止している場合もあります。

また、学則に明記がされていなくても、そもそも朝平日9時ごろから授業が開始する通学制の大学で、二重学籍は物理的に不可能であることがほとんどです。

一方、通信制大学では、スクーリングを除いては基本的に映像授業やテキストで学習しレポートを提出することで単位を得られる場合が多いです。そのため、スケジュールをやりくりすれば通信制大学での二重学籍は理論上可能ということになります。

ただし、通信制大学でも二重学籍を学則で禁止している場合もあるため、まずはその大学の募集要項で確認をするか、大学に問い合わせてみるのがいいでしょう。

目次

実際に二重学籍は可能か

入学しようとしている2つ以上の通信制大学が二重学籍を認めていたとして、実際に可能なのでしょうか。たぶん無理だと思います。

少なくとも2つの大学を4年で卒業することは難しいと思います。

通学制の大学も通信制の大学も卒業に必要な勉強時間は同じです。通学制の大学を2つ同時に通い勉強時間を確保するというのは、想像してみてもよほどの超人でない限りできないでしょう。
同じように通信制大学だとしても難しいと思います。

通信制大学としてもその大学にさえ通えば学位を取得できるように国から認められているため、相当の量のカリキュラムを用意しています。

試しに、通信制大学で卒業までのシミュレーションをしてみると、1日に勉強をしなくてはいけない時間が相当量であることが分かるかと思います。

それでも2つ以上の通信制大学に通いたい場合は

それでも2つ以上の通信制大学に通いたい場合は、次の方法が考えられます。

1.5年以上かけて卒業するつもりで大学に行く。
2.一方を卒業後、もう一方の大学へ編入する。
3.片方の大学を科目等履修生などの非正規生となって必要な科目だけをとる。

1は、2つ以上の通信制大学に入学し、なんとかやりくりしながら通い続づけるという方法です。

これはあまりお勧めできない方法だと思います。体力的にも大変でしょうし、モチベーション維持も大変だと思います。

次に2は、1と同じで最終的には2つの通信制大学を卒業しますが、4年間で片方を卒業して、もう片方の大学に3年生に編入するというものです。

3年生で編入するというのは、以前に卒業した大学の単位の一部をその大学の単位として認めることで、卒業までに必要な単位を減らし3年生からスタートできるというものです。

1に比べて、効率的に2つ大学を卒業できます。この場合、同時に2つの大学に在籍していないので、二重学籍にはなりません。ただ、編入制度があるかどうか、3年生からスタートできるのか(2年生となる場合もある)は事前に確認が必要でしょう。

最後に3ですが、これは一方の大学に入学し卒業を目指しながら、もう一方の大学では受けたい授業のみを受ける、というものです。受けたい授業だけを受ける受講生を「科目等履修生」と呼ぶ大学が多いので、まずはその制度があるか調べてみるといいでしょう。

科目等履修生として受講した大学ではその授業を受講するだけなので、卒業をすることはできません。この点で1、2と異なります。

ただ、一つの大学に入学して卒業すれば「学士」の学位は貰える(つまり大卒ということになります)ので、2つの大学を卒業した、ということにこだわらなければ、1と2よりも効率的ではないでしょうか。

また、確認は必要ですが、「科目等履修生」であれば二重学籍としない大学もあるため、二重学籍NGの大学の授業でも受講することができる場合もあります。

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